ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。
グラーツ
グラーツはオーストリア第2の都市で、工業が盛んな街だ。歴史ある街であり、旧市街は世界遺産に指定されている。近郊に住む友人を案内係に、今日はグラーツを観光。
14世紀、グラーツにはハプスブルク家の分家が居を構えた。15世紀に神聖ローマ帝国皇帝を輩出するにいたり、神聖ローマ帝国の首都となった。神聖ローマ皇帝がウィーンに移ったのちも、世界遺産に指定されているエッゲンベルク城 Schloss Eggenberg が築かれるなど、重要な拠点だあり続けた。
エッゲンベルク城には安土桃山時代の大坂を描いた屏風絵があるため、日本人観光客が多く訪れるらしい。時間の都合で私は行かなかったけれど。
現在のグラーツは自動車製造などの工業が盛んだが、グラーツに拠点を置くマグナ・シュタイアは製造開発を受託する業態なので、日本で名前が知られているわけではない。マグナ・シュタイアではBMW X3のような有名車も製造されていた。2019年に発表されたトヨタ新型スープラもマグナで製造されている。
世間に知られた会社ではないが、分析機器メーカーの世界では有名なAnton Paar本社がある。
街歩きをするにはあまり暑く、歩き回って疲れてきたので休憩できる場所を探す。こういうときは、教会に助けを求めると良いらしい。
そろそろ時間的には夕方なので、グラーツの観光を終えて友人宅へ。5月のオーストリアは20時くらいまで明るいので、空の明るさをみて時間感覚がおかしくなる。
田舎町なので遅くまで開いている店が少なく、さっそく困った。オーストリアっぽいものを食べたいと友人に注文したところ、街の食堂的なお店Mamarosaでヴィーナー・シュニッツェルをいただくことに。あまりにも肉が大きいので食べきれない。 オーストリアの食事は日本からすると一回の量がすさまじく多い。そして現地の人でも食べきれないらしく、シュニッツェルを容器に入れて持ち帰ることがよく行われるらしい。
オーストリアのビールは、赤、青、緑の3大メーカーが有名で、今回いただいたのは青のPUNTIGAMERだった。PUNTIGAMERはグラーツで作られており、グラーツ駅から醸造所までバスで行ける。