オーストリア、ハンガリー巡見 (2/10) ウィーンからグラーツ

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ウィーンからグラーツへ

ウィーンの観光もほどほどに、友人の待つグラーツへ。

オーストリアの言語はドイツ語なのだけれど、ドイツのドイツ語とは結構違うところがある。たとえば、挨拶の言い回し。ドイツでは (朝) Guten Morgen, (昼) Guten Tag, (夜) Guten Abendであるところが、オーストリアはいつでもGrüß Gott (グリュースゴット) で済む。店員さんにはとりあえずGrüß Gottと言う。ありがとうはDankeでドイツと変わらない。

オーストリア国鉄ウィーン空港駅。オーストリア国鉄はÖBB (ウゥベーベー), ドイツ語でFlughafen (フルクハーフェン) は空港、Wien (ヴィーン)はウィーン。英語だとVienna Airport (ヴィエナ エアポート)。

ヨーロッパの鉄道には改札がない。切符をあらかじめ買っておいて、車掌が車内で確認する。切符を持っていなければ、罰金を払うことになる。
ウィーン空港駅は地下2階にプラットホームがあり、地下1階の通路に券売機がある。英語表示にできるので、出発駅と到着駅を選んでクレジットカードで決済すれば切符が出てくる。もちろん現金でも買える。
ここではウィーン空港からグラーツ駅までの2等車切符を購入した。日本は指定席と自由席の車両が分かれているが、オーストラリア国鉄では分かれていない。座席の上にカードホルダーがあり、そこに指定席カードが入っていれば指定席、入っていなければ自由席である。自分の指定席にほかの人が座っていたら、自分の席だから移動するように声をかえる。

まずは普通列車でウィーン中央駅を目指す。15分。

ウィーン近郊の長距離列車は2014年に開業したばかりのウィーン中央駅 (Wien Hauptbahnhof) を発着する。Hupt (ハウプト) が中央 bahn (バーン) が鉄道 hof (ホフ) が駅。Hauptbahnhofはhbfとも略される。似たような言葉としては、広場のplaz (プラッツ) と合わせてhauptplatzが中央広場というものがある。

特急列車のRailjetでグラーツへ。この列車はチェコ国鉄の運行でプラハ発、グラーツ行きだった。

ウィーン中央駅の次はマイドリンク駅 Wien Meidlingに停車する。こちらの方が古い駅なせいか、人がたくさん乗ってきた。そのほとんどが遠足か山登りの格好をしており、次のWiener Neustadt Hauptbahnhofで降りて行った。アルプスでピクニックを楽しむのだろう。

ここから先はアルプス越えの区間になる。実は、オーストリア国鉄のこの区間ゼメリンク鉄道は世界遺産でありながら現役で使われている。初めてアルプスを越えた鉄道であるというのがその理由だ。

ゼメリンク駅で停車中。時間があれば下りて橋脚の写真を撮りたかった。
完成は1854年。駅にはゼメリンク鉄道の設計者であるカール・リッター・フォン・ゲーガの記念碑がある。

アルプスを超えると徐々に街になっていく。ウィーンやザルツブルクと比べて日本ではあまり知られていないが、グラーツはそれなりに大きい都市である。建物ばかりになってきたと思っていたところで、終点グラーツ駅 Graz hbfに到着した。

シーメンス社の機関車がプラハからグラーツまで列車をひっぱってきた。客車のドアにある”2″は2等車という意味。その下の自転車のマークは、自転車用の乗降口である。欧州では自転車でそのまま列車に乗れる。
グラーツ駅にも寿司の文字があり、いきなり異国情緒を損なわれた。大きな街なだけあって、日本食の店は何軒もあった。

次はグラーツ

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