オーストリア、ハンガリー巡見 (9/10) ウィーン

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ウィーン

きれい、おいしい、さいこう。ヴェルヴェデーレ宮殿の近くに泊まった。クリムトの接吻を見る。リンクを自転車で回るのも気持ちいい。たった数百円のデポジットで無料で乗れる

まずはウィーン中央駅からホテルへ。近かったので街並みを眺めながら歩いてホテルに向かった。

ウィーン中央駅Wien Hbfのあたりは大規模再開発中
市電がたくさん走っている。特に見えるのはドナウタワー
レンガの壁に垂れる緑の葉が歴史を感じさせる街並み
ウィーン大学を発見
街中を馬車が走っている!
ウィーンでの宿泊先リンドナーホテル
これまでの宿より少しだけ値段が高いので、部屋のグレードが高い。それでも中央環状線リンクの内側と比べたら安い。
緑が多いのがいいね。
市庁舎だって。おしゃれだ。
市立公園駅 Stadtpark シュタットパルク・券売機で勝った切符を、入り口のところにある箱に入れると改札されたことになる。
丸の内線みたいな雰囲気
シェーンブルン駅Schönbrunnで降りたところ。シェーンブルン宮殿の目の前。しばらく歩いてもずっと宮殿の外側が見える。
シェーンブルン宮殿を入り口正面から。とにかく大きい。
宮殿の軸に沿って都市道路も伸びている。 夕方なので多くの人は帰っていく方向だった。
ここにも大きな藤棚があった
幾何学的に切り取られた、いかにも欧州の庭園という感じ
ウィーン空港に着陸する飛行機が近くを飛んでいく
黄色がまぶしい
丘の上のグロリエッテ。ずいぶんと遠い。
広大な庭園から宮殿を振り返る
グロリエッテ側にはネプチューンの噴水池がある
グロリエッテまで登ったところ
丘の上はいい景色だ
グロリエッテはとにかく大きい。プロイセンとの戦勝記念碑だとか。
ローマの廃墟風噴水。廃墟風に作ってあるそう。
そこかしこに噴水。
迷路?
さりげなくトイレ

ブダペストを昼頃まで観光してからのウィーン観光なので、もうそれなりに遅い時間になっていた。シェーンブルン宮殿の次は晩御飯を探さなくちゃと思っていると、ちょうどいいところにレストランを見つけた。やはり食べるならオーストリアの料理がいいし、観光地のレストランならだいたい揃っているだろう。

宮殿を出たところにレストラン発見
増加だけれど、シェーンブルン宮殿の黄色を思わせる鮮やかな色だ
ターフェルシュピッツ Tafelspitz これは牛肉の煮込み。もちろんおいしい。
カイザーシュマーレン Kaiserschmarren はパンケーキを一口大に切ったもの。あまーい。
ジャムを付けて食べてもおいしい。くどいような甘さではなく、さっぱりとした甘み。
日が沈んで人がいなくなったシェーンブルン駅
市立公園を通ってホテルに帰る。公衆便所がモダンだった。
謎のカラフルな照明。ダンスでもするのかな?

2日目

今日のメインはボルツマンのお墓参り。その前に、ウィーンの中心であるリンクのあたりを観光する予定。

ホテルの部屋からベルヴェデーレ宮殿が見えた。
ベルヴェデーレ宮殿のお庭に入る門を通り過ぎて、まずはリンク方面へ。
門の装飾に手が込んでいると、立派なお屋敷という感じがする
ソビエトがナチスからウィーンを解放したことを記念するモニュメント

朝ごはんは軽く食べたいと思っていたところに、世界中のどこにでもあるが、実は国ごとのメニューが異なるマクドナルドを発見。さて、ウィーンのマクドナルドはどんなもんだ?
注文の仕方は以前パリで訪れたマクドナルドと同じく、タッチパネルで注文する自動販売機を使う形式。注文したらそのうちカウンターで番号が出て商品を渡される。

さすがヨーロッパ。パンがおいしい。
日本と違って、ごみの分別は客がやらない。トレイをカートに入れておしまい。

マクドナルドはリンクとの交差点にあった。リンクから内側は人が多い。せっかく天気がいいので、まずは自転車でリンクを一周することにした。ウィーンにはCitybikeというレンタサイクルがある。あちらこちらにステーションがあり、乗り捨てできるため、目的地間の移動にも便利だ。スマートフォンがあれば、現在地の近くのステーションの空き状況も確認できる。目の前のステーションが満杯で自転車を返却できなかったとしても、近隣のステーションの空き状況を調べて空いているステーションへ移動すればいい。
これだけの仕組みが、登録料1ユーロ、1時間以内は利用無料で、1時間以上は1ユーロ/時という安さで利用できる。Citybikeの利用法に関する日本語の説明はコチラ。
Citybikeの利用にあたって注意すべき点は、自転車のペダルが逆回転でブレーキになる仕組みなので日本の自転車とは漕ぐ感覚が異なること、大きな道路には自転車専用レーンがあるので自転車レーンを走ること、ステーションに返却するときに必ずロック状態のランプが点灯して返却されたと確認すること、の3つくらい。

Citybikeのステーション。自転車の列から延びる灰色の公衆電話みたいなところが、登録や貸し出し手続きをする端末。
ウィーンでも日産リーフのタクシーを発見。自転車を取り出そうとしていると、目の前を走り抜けた。オーストリアは右側通行。

オーストリアの自転車になれるため、練習がてらふらふらと走っていたらウィーン工科大学が現れた。たまに論文の所属で見るだけだったが、こんなところなのか。都心に近くて便利そう。

ウィーン工科大学の前を走る路面電車
ウィーン工科大学とRessel像

ウィーン工科大学の前はレッセル・パーク Resselparkという公園になっている。ヨーゼフ・レッセルはスクリュープロペラの発明者であり、蒸気船の開発でも知られる。なるほど工科大の前に立つのにふさわしい。

公園の中にはカールスプラッツ駅 Karlsplatz がある。駅名はカールス教会前の広場という意味だろうか。地下連絡通路にまでアートがあるのは、さすがウィーン。

カールスプラッツ駅の地下通路
カールスプラッツ駅とウィーン工科大学

リンクに戻ってきた。ここからはリンクを時計回りに自転車で一周する。

ウィーン楽友協会
著名な音楽家の碑が並ぶ

リンクの歩道と自転車レーンは並木道になっている部分が多い。

ヨーロッパの街並みを自転車で駆け抜けるなんて、『魔女の宅急便』みたい。『やさしさに包まれたなら』をBGMにしている気分。

自転車でウィーンの市街地を走るというのはかけがえのない経験だ。壮麗な建築物の数々を眺めるのはもちろん、行政地区、文化地区、川沿いの商業地、公園地区と、環状線の上だけで景色はとりどりに変わっていく。
晴れた日のウィーンを訪れて、時間に余裕があればぜひ体験してほしい。ゆっくり走ってもリンクを一周するのに1時間もかからない。30分くらいだろうか。1時間以内で自転車を返せば料金はかからない。

ウィーンといえばオペラ!そのオペラのもっとも有名な劇場であるオペラハウス
カツラをかぶった売り子がたくさんいて、チケットを売っている

ウィーンといえば、忘れちゃいけないザッハトルテ。ホテルザッハーのトルテだからザッハトルテ。そのホテルザッハーは、オペラハウスの目の前。オペラを見る人なら、時間つぶしにちょうどいい。

テラス席は暑いんじゃないか?
2階に屋内の席がある
メニューは英語のものがある。アジア人の観光客が多いから、店員もなれている。
ザッハートルテと紅茶。本場のザッハトルテは日本人の舌には甘すぎるという話を聞いていたけれど、くどいというほどではなかった。

オーストリアでは基本的にチップは必要ない。ただ、観光地のカフェなりレストランなら、多少のチップを渡すと喜ばれる。
請求金額に対して、切りの良い数字まで切り上げて支払うのが一般的だ。請求が23ユーロだった、25ユーロなり30ユーロなりを渡せばいい。クレジットカード決済の場合は、支払う金額を宣言してクレジットカードを渡す。23ユーロの請求書を渡されたら、25ユーロと言ってクレジットカードを渡せばいい。
日中韓あたりの観光客は払わなくていいところでもチップを払うらしく、観光地ではありがたがれているようだ。一方で、チップの習慣がない田舎のホテルなんかでは、アジア人はお金を置いて帰る不思議な存在と見られているらしい。
ところで、23ユーロの請求に対して25ユーロといってクレジットカードを渡したところ、店員のお姉さんは少しがっかりした顔をしていた。ごめんね、羽振りが良くなくて。

おいしいおやつを食べて休憩したので、リンクの内側を観光する。さすがにリンクの内側は人が多すぎるので自転車ではなく徒歩でまわる。

中心地シュテファン大聖堂
聖ペーター教会
ひときわ目立つモニュメント。金ピカでずいぶんと派手だ。戦勝記念碑の類かと思ったら、ペストの流行収束を祝ったものだそうだ。先に訪れたカールス教会もペスト撲滅を祈願したものだった。ヨーロッパにおけるペストの惨禍がどれほどのものだったか、ペストから解放された人々の喜びを感じる。
蝋人形館
ホーフブルク王宮。ハプスブルク家の栄華がここにあった。
ローマ帝国時代、ルネサンス期、18世紀前半の遺構が展示になっていた。そんなに昔からここは街だったんだ。
カール大公

王宮とリンクの道路を挟んで反対側には、博物館や美術館が並んでいる。

マリア・テレジア
写真を撮ってくださいといわんばかりのモーツァルト。王宮の東側にある。
フランツ・ヨーゼフ
ゲーテはウィーンにゆかりがあったのか?
カートでリンクを走る集団

歩き疲れたので公園のベンチで休憩。じっとしていると物売りがミサンガを売ろうとしてくる。明確にNoと言わないとお金を取られるので、すごい剣幕で追い返した。こちとら歩き疲れているのだよ。

個円のごみ箱。黄色い穴はタバコ捨て場

リンクのあたりは一通り見られたので、次はベルヴェデーレ宮殿へ。ベルヴェデーレにはクリムトの接吻がある。

記念撮影用
本物
IAEAが遠くに見える
道端で見つけたガチャポン

いよいよ本日のメイン、ボルツマンのお墓参り。中央墓地は音楽会の偉人たちが眠っているので観光客も来るらしいが、我々のお目当てはボルツマン定数のボルツマンだ。

墓石に刻まれた S = k log W。ボルツマン定数にはどれだけお世話になっていることか。

一般的には音楽家のお墓参りの方が多いだろう。

ホテルに帰る道すがら、気のいいおっちゃんのレストランに入る。とってもうまい。

Herlitschka
グリャーシュ!これでオーストリアの代表的な料理は食べられたかな。ちなみに、ハンガリーではグヤーシュになる。

3日目

いよいよ旅も終わりだ。昼過ぎにはウィーン空港から飛び立つ。

ホテルのラウンジにはAEDっぽいものがあった。

昼ご飯は何にしようと悩んでいると、魚料理を食べていないことに気づいた。近くになったチェーン店の魚料理やに入ることにした。日本でいうと牛丼屋みたいな感じか。

私の口には合いませんでした、残念。相変わらず量が多い。
注文の仕方はわかりやすかったが、クレジットカード決済の装置が壊れているから現金で払ってくれと言われた。やはり数十ユーロくらいは持っておくと安心だ。

昼食がお腹にたまって苦しいので休憩できるところを探す。すぐ近くに市庁舎前の公園があったので腰を下ろせた。それにしても、ここはベンチがおおい。

音速のマッハもオーストリア

次はウィーンから羽田

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