中国では電池交換式のEVタクシーが走っているとtwitterで話題になった。
中国で一番びっくりしたことは、電池交換式のEVがすでに走ってること(北京汽車EU快换版) 。それもタクシーとしてばんばん走ってる。写真のようなスタンドでリフトアップされて車体の裏の電池が交換される。わずか3分。そしてこの事実が日本語や英語でググってもほとんど出てこないのも恐怖…… pic.twitter.com/GYIFoNJz6k
— 火鍋ぺろぺろ老師 (@papipuperon) 2019年5月10日
車両は北京汽車EU快换版とあるので、電池容量45 kWh、航続距離300 kmだから日産リーフZE1と同じくらい。交換式にするにあたって変更はあるかもしれない。
EVの充電時間が長い問題に対して電池交換式は実に明快なアプローチだ。何十分も待たなくていい。古いものを外して新しいものを付ける。F1レースのピットインでないにしろ、ものの5分くらいで交換できるのではないかという想像。
しかし、EVの走行用電池は重量が数百kgもあるので交換にはしっかりした設備が必要なため設備投資が重たいことに加えて現状では電池の規格が定まっていないので多車種に適用できないという課題があり、現実的でないとされてきた。コストの問題に加えて数百Vの高電圧を扱う電気回路がを風雨から守ることの難易度があがるため安全上も好ましい方法ではない。
そこはさすがの中国である。2022年の冬季五輪に向けて、北京汽車BAICが電気交換ステーションの整備に着手した。北京で最初の10か所が2016年10月29日に稼働したということだから、すでに2年半の実績がある。発表には2017年末までに200か所のステーションを整備し、3万台のEVに対応できるようにする予定だとあるから、その規模のインフラがすでに1年以上稼働しているわけだ。2022年の冬季オリンピックまでに5万台のタクシーをEVに置き換えるということだから、オリンピックを見に行くとEVタクシーも見られることだろう。
200か所の電池交換ステーションという数は、ドライバーが電池交換のために5キロ以上走らなくてよい距離だそうだ。日本でいうと日産がある神奈川県の都市部における急速充電ステーションの数はそのレベルにあると思う。日産リーフZE1を想定すると、急速充電30分で50%くらい充電されるという点では劣っているし、家で充電できる点では優れている。
興味を引くリプライあり、あとで調べたい
電池交換待ちの、タクシーや物流系のドラバーには、
— 8 (@8nakane) 2019年5月10日
交換待ちのドライバーに対して、中国政府が「待機時間保証給付金」を
出してるから、かなりのマネーパワーキャンペーンで有ることも、
ちゃんと併記してね、楽してもらえるから「交換待ちのサボりドライバー」
増大してるからね。