2017年9月6日、新型日産リーフが発表されました。10月2日に日本で発売になります。欧米では2018年1月の予定です。
予想通り40 kWhバッテリーを搭載して、JC08モードの航続距離が400 kmとのことです。2017年度は国から40万円の補助金が出ます。
一番安いSグレードなら315万円、国からの補助金が40万円出るので、プリウスのSグレードと同等の価格になります。米国のEPA基準でも150マイル (240 km) とされているので、高速道路をエアコン入れて元気よく走っても、200 km以上走れそうです。
中位のXグレードで351万円、最上位のGグレード(プロパイロット、プロパイロットパーキング搭載)でも399万円です。バッテリーの性能向上、先進技術の取り込みをしたうえで、従来モデルと同等の値段で出してきました。テスラのモデル3やトヨタのプリウスPHVを意識しているのでしょう。
発売日前でも横浜の日産本社では実車を見られるようです。銀座のNISSAN CROSSINGでも。
2018年度にはバッテリー容量とモーター出力が向上したハイパフォーマンスモデルが出るそうです。これはテスラを強く意識した発表だと思います。おそらく60 kWhバッテリーでモデル3と同等の航続距離のものになるでしょう。
新型リーフはなかなか魅力的な車に仕上がっていると思いますが、いくつか懸念点があります。
その最たるものが、バッテリーの耐久性です。発表会の動画でバッテリーユニットの写真を見ると、旧モデルと変化がありません。バッテリーの劣化が高温で加速されるため、テスラやGMはバッテリーの水冷機構を搭載しています。ルノーのZOEもファンでユニット内に送風して空冷しています。したがって、リーフでもバッテリーの温度上昇を抑える機構が組み込まれるのではないかと期待されていました。電池材料やバッテリー制御システムの変更で初代初期型ほどの劣化は起こらないはずですが、やはり電気自動車の宿命として走行用バッテリーの耐久性が気になります。
2020年にはEV向けの新プラットフォームが立ち上がるはずなので、2年後にまた大きな変化があるのだと思います。