自動運転と法規制

興味深い報道がありました。
自動運転、手離し65秒で手動に 国交省が初の基準 日経新聞2017/10/13

日産はプロパイロットを自動運転と呼んで盛んに宣伝していたり、テスラやアウディはどんどん自動化レベルを上げています。一方で、事故が起きたら誰が責任を負うのか、法制度を技術の進歩に合わせて変えていかなければなりません。その中で、報道にあった基準は適当なのか、過剰なのか、過小なのか、今後の運転自動化の流れにどう影響するのかが気になるところです。

このような問題意識に対して、ぴったりの記事を見つけました。今回の基準の国際的な位置づけや今後の方針までまとめられており、とても分かりやすい記事です。

自動運転の新基準は日本政府の過剰規制じゃない nakachanのブログ

すでに市販されている車について考えてみても、プロパイロットで高速道路を走っているときに急病などで万が一ドライバーが運転を継続できなくなったとき、車はどうなるのでしょうか。想像するに、プロパイロットが解除された後にガードレールなどに対して自動ブレーキを作動させつつ低速で衝突して停車することになるのでしょう。現状の同一車線走行技術では、路肩に退避できないので停車するよりもそのまま走り続ける方が安全にも思えます※。技術的にできることと、交通安全のためにあるべき理想を突き合わせて、適切な法規制と事故への補償体制が整うように願っています。

※自動ブレーキがあって減速するだけでも、車が空を飛ぶような痛ましい事故は防げるはずです。ひとっとびに理想は実現されませんが、技術の進歩が少しずつ交通安全のレベルを高めてくれるのは確かです。

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