PowerAppsのテキスト入力コントロールで入力した文章をTeamsコネクタやOutlookコネクタを使ってメッセージ送信する際に、テキスト入力の改行がメッセージに反映されない問題があります。テキスト入力コントロールを複数行にしているときに目にします。
テキスト入力コントロールの文字列には、改行を表す不可視な文字が含まれています。開業を表す文字は、Char関数で呼び出すことができ、具体的にはChar(10)です。TeamsやOutlookのメッセージはHTML形式で書かれるので、HTMLの改行タグである<br>に置換すれば改行が反映されます。
たとえば、コントロール名TextInput1に入力された文の変換はSubstitute関数を使って以下のように書けます。
Substitute(TextInput1.Text, Char(10), "<br>")
細かいことをいうと改行文字にはLF, CR, LF CRの3通りがあります。私が検証した範囲では、PowerAppsのテキスト入力コントロールに入力された改行文字はChar(10)すなわちLFだけでした。もしほかの改行文字が出てくる場面があるのなら、対応する改行文字をChar関数で与えて置換すればよいわけです。なお、CRはChar(13)です。