2018年新型日産リーフの情報

2010年の発売から6年以上が経過した日産リーフ。普通の自動車の開発が2年スパンだそうで、そろそろフルモデルチェンジがあってもいいころ。
テスラのモデル3シボレーBOLTといった実走行可能距離が300kmを超えるEVが400万円クラスで市場に出回る2017年において、EV市場を切り拓いてきた日産が対抗しないわけにはいきません。
日経新聞に出ているように、2018年に新型リーフが市販されるのはまず間違いないでしょう。

2009年11月・東京モーターショーで発表
2010年12月・リーフ発売
2012年11月・マイナーチェンジ
2015年11月・マイナーチェンジ
これまでの流れを見ていると、2017年10月の東京モーターショーで発表、年明け発売のようなスケジュールなのかなと想像できます。
なお、東京モーターショーの一般公開は2017年10月28日(土)から11月5日(日)で予定されています。

新型リーフについては憶測レベルの情報が出回っていましたが、ここにきて想像図ではなく写真が出てきました。
2018 Nissan Leaf spy shots: our question on electric car update
2018 Nissan Leaf spy shots
写真を見ると、新型ノート(2016年)に似たデザインで、ボンネットの前の方が切れています。充電リッドではないかと想像できます。
2018年初頭に発売するのなら、すでに発売まで1年を切っていることから、このような公道テストが進められていておかしくありません。

あとは写真のような証拠がない情報ですが、ひとまずまとめておきましょう。
リンク先によると、40kWh (EPA 140 mile = 225 km)と60kWh (EPA 220 mile = 354 km / JC08 400 km) の電池が選択できるとされています。
現行リーフ(2015年)が24kWh (EPA 84 mile = 135 km / JC08 228 km)、30kWh (EPA 107 mile = 172 km / JC08 280 km) であるのに対して、航続距離がかなり改善されることになります。
実燃費に近いEPAで350km走れるのはすごい。東京から名古屋が350kmなので、長距離ドライブでもかなり余裕ができます。

Wikipediaにあった航続距離のまとめがわかりやすいので転載しておきます。BOLTの航続距離が際立っています。これが米国ではすれに市販されているというのがすごい。

Photo by Mariordo (Mario Roberto Durán Ortiz) – BEV EPA range comparison 2016-2017 MY priced under 50K US (2017) / CC BY SA 4.0

デザインと航続距離の改善以外にも、自動運転技術プロパイロットの採用が予定されています。上のリンク先は両方とも高速道路、同一車線上の限定的な機能を示唆しており、セレナと同レベルの機能が搭載されることでしょう。
私はいわゆる自動運転機能があるボルボとスバルの車を運転させてもらったことがありますが、その経験で車間距離と車線の維持を支援してくれるだけで、ずいぶんと長距離ドライブが楽になることがわかりました。日産はまだプロパイロットを出したばかりで機能的には劣るでしょうけれど、あるのとないのでは大違いです。
このimpressの記事に出ているCortanaの採用が間に合ったらより嬉しいのですが、どうなるでしょう。運転中に目的地の変更や充電スポットの検索、再生する音楽の選択くらいでも音声コントロールできると運転がずいぶん楽になります。「コンビニの急速充電スポットを目的地に追加」なんてナビに命令する時代もすぐそこ。

マイカーの車検が2018年12月までなのですが、新型リーフが欲しくなってしまいそうです。価格がわかると冷静になるのでしょうけれど。


2017年3月12日追記

米国日産の公式アカウントとみられるTwitterで、次期リーフが2017年9月発表、2017年末発売とアナウンスされました。フォロワー数少ないけれど、本当に公式なんでしょうか。

この発表が本当なら、フランクフルトモーターショー(2017/9/14-24)が怪しいですね。


2017年3月29日追記

AUTOCAR JAPANで「初撮り! 日産リーフ新型 2018年登場 航続可能距離は最大550kmか」というニュースが出ました。おそらく英国版の翻訳記事ですね。掲載されている写真から考えて、情報元は上で触れたのMOTOR AUTHORITYの2018 Nissan Leaf spy shotsと同じでしょう。

AUTOCARの記事の興味深い点として、新型リーフの廉価版の電池は30kWhとしています。ただし、東京モーターショー2015に登場したIDSコンセプトの航続距離550km (340 mile)を新型リーフと混同していることから、信ぴょう性は低いと予想します。まあ噂話に信ぴょう性も何もありませんが(笑) IDSコンセプトは空力重視デザインかつカーボンボディで軽量化しており、市販車よりエネルギー効率が良いため、航続距離が延びます。

エネルギー効率といえば以下のような誤った内容の記事がありました。燃料電池自動車の走行距離が長いのはエネルギー変換効率が高いからではなくて、エネルギー密度が高いためです。ガソリン車でいうところタンク容積に対応するのは。EVならエネルギー密度と電池の大きさ、FCVなら水素タンクの大きさと充填圧力です。

日産は2015年の東京モーターショーにおいて「IDSコンセプト」と呼ばれる次世代電気自動車のコンセプトモデルを公開しており、その航続距離は500~550kmになると発表されました。
このことから、2017年9月に公開されるとみられる新型リーフの航続距離は、従来の約2倍の距離である550kmになると予想されています。

ちなみに550kmという航続距離は、エネルギー変換効率が非常に高い、水素燃料電池自動車にも匹敵するレベルです。

MOBY-日産新型リーフは9月公開で航続距離が550kmに!次期型電気自動車には最新自動運転技術-2017/3/10

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