日産リーフに使われたリチウムイオン電池を4Rエナジーがリサイクルする工場が稼働したそうです。
廃車なり電池交換なりをされるのは、製造から数年経ったあとのことになるはずなので、走行用のリチウムイオン電池は製造時の8割程度まで容量が劣化しているはずです。
4Rエナジーもリーフが登場した当初は、定置型なら車載用ほどのエネルギー密度が必要ないので、劣化した電池でも良いのだと主張していました。
いまになって、そのような電池をリサイクルするとして、もう一度車載用に使うことができるのでしょうか。
日経XTECHによると、リーフの容量低下に効いているのは192セル中1~2セルだけだそうです。リーフの容量計測プログラムが、その一部のセルの劣化に引きずられて、全部のセルが劣化しているかのように認識してしまう。そこで、劣化したセルを特定し、取り除くことで、電池パッケージの容量を復活できるということです。
それならリーフの電池容量プログラムを改良するなり、電池の回路を変えるなりしてほしいというのがユーザーの感覚だと思うのですが、きっとコスト的あるいは技術的に難しいところがあるのでしょうね。