GASを知らない同僚にGASを使う価値を理解してもらい、学習を始めるきっかけを与えるために有用な資料を集める。
GASの価値を理解してもらう
Google Apps Script (GAS) で毎週 30 分の雑務を自動化した話
毎月 500 時間の社内ルーティンワークを GAS を使って自動化した話
ともにグロービスのYuki Tanabe氏が社内業務にGASを活用したケースを紹介している。ありがちな事務作業が対象で、自職場での活用イメージがわきやすい。
GASの学習を始める最初の一歩
非プログラマの事務員にGASをいきなり書かせるのは難しい。まずはマクロやちょっとした関数として使ってもらう。Google Apps Script ハンズオン資料にあるような具体的なケースを与えて、一緒にプログラムを作る経験を積ませる。慣れてきたらGAS ビギナーが GAS を使いこなすために知るべきこと 10 選で紹介されているような一段階高度な内容を教えるとともに、自分だけでプログラムを描けるように励ます。
【保存版】初心者向け実務で使えるGoogle Apps Script完全マニュアル
実例が非常に豊富
G Suite Developer Apps Script リファレンス
Googleの公式リファレンス。Document, Spreadsheet, Formなど、それぞれのアプリケーションでどのようなスクリプトを書けるのかを調べられる。辞書的に使う。
マンガで分かる JavaScriptプログラミング講座
プログラミング初学者にJavaScriptでプログラムをつくる方法や概念を伝えるのに便利なサイト。Google Apps ScriptはJavaScript 1.6を基に作られているため、プログラムをどのように書くか、どのようなデータ処理が可能なのかはJavaScriptを学ぶ必要がある。書籍版もある。
2020/2/11 追記 G suiteではV8エンジンが利用可能になり、ECMAScript 5で書けるようになった。日本語解説
JavaScript リファレンス
JavaScriptの日本語リファレンス。条件分岐や抽出といったデータ処理はこちらを参照する。GAS独自の機能以外をカバーする。
JavaScriptは広く使われている言語なので、ググれば何かしらヒントが得られるはず。
GAS使わなくても便利な機能があることも同時に教える
非プログラマには、プログラムを書くのは魔法を覚えるようなもの。はじめは何でもできるような気がするが、仕事では投入する時間やリソースと利益を秤にかける必要がある。車輪の再発明をしないためにも、既存の機能を学ぶことも推奨する。
たとえば、Google ドキュメントの音声認識機能(ツール>音声入力)。音声からかなり正確に文章を生成してくれる。まさに魔法のようだ。音声入力はキーボード操作が得意でない層にアピールするだろう。音声入力以外に翻訳機能もある。