リーフで行く夏至の大弛峠、金峰山

山梨県と長野県を隔てる奥秩父山塊にそびえる金峰山。その登山口のひとつ、大弛峠は自動車で通行できる国内最高所の峠で、標高が2360 mもあります。

標高が高いところにEVで登るのは挑戦的です。調べってみると、初代リーフやiMiEVで大弛峠を登った報告がありました。リーフはともかく、より電池容量が小さいiMiEVでも登れるものかと感心しました。

翻ってこちらは初代の2倍近い40 kWhの電池を搭載した2代目リーフ。今回は金峰山への登山が目的なので、大人4名と登山装備で300 kgくらいは乗っていたでしょうが、電欠の不安なく登ってきました。

東京の友人たちと合流するため、まずは新宿へ。待ち時間の間に90%くらいまで充電しました。深夜だったので急速充電スポットはどこも空いていました。

初台から首都高に乗り、中央道で一宮御坂ICを目指します。山梨県は道の駅やコンビニなどに多くの急速充電器がありますが、その出力は高くありません。大弛峠へのアプローチを考えると、経路上ならファミリーマート塩山小屋敷店 (20 kW)、経路に近いところでは道の駅 花かげの郷まきおか (30 kW)日産プリンス山梨販売(株) 笛吹石和店 (44 kW)が24時間営業の急速充電器として挙げられます。今回は出力の高い日産プリンスの急速充電器を使いました。

山梨で急速充電をする前で充電率50%くらい、充電後が85%くらいでした。山道に入ると充電スポットなどないので、これで上まで行かなければなりません。ただ、前に述べたように、2代目リーフの電池容量は初代の2倍近く、まず間違いなく登り切れます。

あいにくの天気でデフロスタを使用していましたが、何事もなく大弛峠まで到達しました。山梨での充電から、充電率にして40%程度の電力を消費しました。結果的には山梨で充電しなくても峠まで来られましたが、そこは安心のため充電しておいた方がいいでしょう。

大弛峠に到着したの午前4時過ぎ。ちょうど夏至のあたりだったこともあり、空が妖しい紫色に染まっていました。

 

駐車場の近くには有料の公衆トイレがあります。トイレのあたりからは南側が見えて、まだ上の方が白い南アルプスも朝焼けに染まっていました。

大弛峠のあたりは北側の展望が開けていません。登山道を1時間ほど歩いた朝日岳まで来ると、360度の大展望が開けます。

樹林帯の中を歩いているうちに日の出を迎えました。

南側が開けている場所は所々あります。雲海に浮かぶ富士山は荘厳です。

朝日岳の東にある岩場は素晴らしい開放感が味わえます。ここからの眺望は何物にも阻まれません。

朝日岳の頂上にはベンチがあって一休みできます。西側の岩場からは金峰山がよく見えます。五丈石が特徴的で、すぐにわかります。奥に見えるのは南アルプス。鳳凰三山に登ったのが2年前です。

ここまで南側の景色ばかりでしがた、北側の景色もなかなかです。遠くに見えているのは浅間山でしょうか。

金峰山の手前で登山道が90度曲がる場所があります。間に高い山がないので、八ヶ岳の姿がよく見えます。昨年、赤岳に登った際は雲に覆われて何も見えませんでしたが、雲がなければ向こうから金峰山も見えたことでしょう。

ここから金峰山山頂まではなだらかな道が続きます。やや風が強い。

八ヶ岳の手前に見えるのが瑞牆山です。瑞牆山に登った日も天気が悪かった・・・。

歩きやすくて景色の良い道を行きます。

大きな岩場を抜けると山頂の標識があります。前を行く人についていったらやたら難易度が高いと思ったら、正規のルートが別にありました。目印の赤丸あるのに。

五丈石と富士山。午前8時を回って、そろそろ天気が悪くなってきました。

瑞牆山荘の方から登る方はこちらのコースをたどります。結構険しそう。展望は最高で、こちらからは中央アルプス、北アルプスまで見えます。

金峰山荘までは下る必要があるので帰りが億劫ですが、トイレはあそこまで行かないとありません。

金峰山荘で食事休憩をとって、同じ経路で大弛峠まで戻りました。大弛峠から東側に15分ほどいくと夢の庭園という場所があります。そこからの景色がこちら。木道がしっかり整備されているので、登山装備がなくても登って来られそうです。

さっきまでいたはずの金峰山が小さく見えます。そして、くっきり見えていた南アルプスが雲にのまれました。セーフ。

夢の庭園までの道のりにある、手のような形をした木

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