月別アーカイブ: 2019年1月

オーストリア、ハンガリー巡見 (7/10) ブダペスト

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ブダペスト

昼も夜景も最高に美しい。ドナウの真珠と呼ぶらしいが、まったくその通りだ。パプリカはめちゃくちゃ辛い。

ブダペストの地図を見る際に、駅名の表記が日本語と現地語で違うので困った。地図を作る側からすると親切なのかもしれないが、現地を移動するときは現地語の表記が分かる方が楽だ。ブダペストの駅は、たとえば以下のような対応である。

  • 東駅 Budapest Keleti 国際列車はKeletiを発着することが多い
  • 西駅 Budapest-Nyugati 西というか、北の方にある。国会議事堂のあたり。
  • 南駅 Budapest-Déli 南というか、西の方にある。王宮のあたり。
  • ケレンフェルド駅 Kelenföld 途中駅だが、地下鉄4号線に乗り換えるられる
駅近くのThe Three Corners Hotel Bristolにチェックイン
ザルツブルクのホテルよりもひろい。少々年季が入っているか。
シャワーもそれなりにきれい。ただ、ボディソープが容器に入っていなかった・・・。

時刻はすでに20時をまわっていたけれど、ブダペストはドナウ川沿いの夜景もきれいということで街に繰り出す。まだ晩御飯も食べていない。

ここでも日本製品を発見。欧米でinxtaxが流行っているのは本当だったんだ。
東欧のイメージに合う、少しくすんだ色の建物と、あまり多くない街灯が異国情緒を醸している。
落書きされたボロボロの電話ボックス。こういうのを見るとちょっと怖くなる。
落書きされた廃墟。それなりに大きな通りに面しているのに、どうするのかなコレ。
シナゴーグ(ユダヤ教の寺院)を見つける
かなり大きい。見学入場は有料。
大きな観覧車がものすごい速さで回っていた。ブダペストの瞳
聖イシュトバーン大聖堂の目の前は混雑していないが、周りの路地はお店が並んで賑やかだった。
地球の歩き方で見つけたCsarnok Vendéglőに行ったところ、”No food”を言われて退散。もう21時だもんなぁ。
レストランを探して公園を横断していると、レーガンの立像と出会う。ハンガリーに自由と独立をもたらしたと歓迎されているらしい。
レーガン像の近くで開いているレストランDa Mario Budapestを発見。パスタにありつく。瓶に入ったパプリカはめちゃくちゃ辛くて、一口だけで死にそうになった。

食事をしていると雷鳴が轟き、雨が降り出した。店の人に誘導されて屋内へ。食べ終わるころに雨が弱まったので、ドナウ川を目指して歩きだした。

壮麗な国会議事堂の前を路面電車が通り過ぎる。
日本の国会議事堂も立派だが、ハンガリーの国会議事堂は装飾の繊細さがすさまじい。
国会議事堂を川側から。
ドナウ川では遊覧船がたくさん走っていた。
マーチャーシュ聖堂と漁夫の砦の夜景
マーチャーシュ聖堂の南には王宮がそびえる
くさり橋と王宮
ドナウ川を座って眺める像
突然現れるたくさんの。なんのモニュメントかと調べてみると、ホロコーストだった。先ほど大きなシナゴーグがあったことを思い出して、悲しい気持ちになる。
くさり橋のたもとでは、屋台のディスコみたいなところで大勢の若者が盛り上がっていた。ちょっと怖い。

オーストリアに住む友人からすると、オーストリアに住むいかにもヨーロッパ人という人々と比べるとオリエンタルな雰囲気を持ったハンガリーの人は異邦人感があって少し怖いそうな。確かになあと思う一方で、私たち自身が東アジアからやってきた異邦人であるというのが何とも滑稽だった。

このあたりでホテルに帰った。翌日は朝ごはんを食べて、まずはウィーン行きの切符を買うために東駅へ。そのあと、ブダペスト有数の美観を誇るブダ城へ向かった。

きっぷ
エスカレータがとても速い
地下鉄の車内は普通
地下鉄2号線のDéli pályaudvarで下車
王宮の丘の西側、血の原公園は名前と違って平和だった。立地的に、戦争のときは大変なことになったんだろうなあ。
バビチ・ミハーイ?の像
木漏れ日と階段の石の具合がなんともいえない
お花の季節。花粉が多いが、もちろん花もおおい。
階段を上る上る。王宮の丘のてっぺんは、もっと上。
花粉が多すぎて黒い車が黄色くなっていた。花粉症の症状としては、オーストリアにいた時よりも軽い。ザルツブルクにいた時が一番苦しかった。
おや、どこかで見た写真だ。あの写真があるということは、ここは戦争博物館に違いない。広島に原爆が落ちる半年前、枢軸国側のドイツ・ハンガリーに対してソ連の包囲戦が展開されていた。
丘の上から西側の望む
騎馬像があるが、名前が読めない!どうも七年戦争でプロイセンの首都ベルリンを一時的に占領したことで有名らしい。
昨日ドナウ川越しに見たマーチャーシュ聖堂に到着。色遣いが美しい。ここは天国か?
晴天の下で輝く像たち。まさに神々しいという言葉が似あう。
観光名所、漁夫の砦。戦いの際には漁師たちがこの砦を守ることになっていたため、漁夫の砦と呼ぶらしい。観光客でいっぱい。上段に登るのは有料。
漁夫の砦越しに国会議事堂を見やる。ベストスポットはカフェになっている。
特徴的な三角錐の屋根。真珠のように輝く白さ。
階段の下から漁夫の砦と聖堂を見上げる。
近くにあった模型
セグウェイで駆け抜ける集団。王宮の丘はかなり広くてアップダウンがあるので、セグウェイはぴったり。
電気バスを発見
民族衣装?を売る店が近くにあった。西欧とはまた違ったハンガリーの図柄がかわいい。
ハンガリー騎兵の像
城の地下通路を迷宮に仕立てみたい。
まーったく微動だにしない州政府事務所の警備兵。笑わない訓練を受けているに違いない。
ケーブルカーの上から。王宮の丘はくさり橋のところからケーブルカーで上ることもできる。
くさり橋を西側から。
昼の国会議事堂。CGのような精緻な建築だ。
王宮の丘の下を通るトンネル、入り口の装飾がすごい。
ブダ城をくさり橋から。
ゲッレールトの丘にある自由の女神像。時間がなくて行けなかったが、あちらか見た景色は格別だろう。
ちょうどメーデーのお祭りでカーレースをしていた。あちこちにレッドブルがいる。
日産リーフのタクシーを発見!
明るい時間のブダペスト東駅。ここからウィーンに戻ります。

次はブダペストからウィーン

オーストリア、ハンガリー巡見 (6/10) ザルツブルクからブダペスト

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ザルツブルクからブダペストへ

ザルツブルク駅からブダペスト駅まで、鉄道で移動。ウィーン中央駅で乗り換えの予定。

ザルツブルク駅の 階段には花粉が積もっていた。悲劇である。
よく見ると、古い駅舎の上に新しい天井をつけている。古い建物を残すヨーロッパらしい建築なのかな。
ウィーンまではアルプスの北側を通る。平坦で穏やかな地形。

ウィーン中央駅で乗り換え。これまでは綺麗なRailjetに乗っていて油断したが、ここからブダペストまではEC。車両が古くて少し怖い。とりあえず席が埋まっており座れない。
車両は、なんというか、いかにも東欧のボロいものという雰囲気。日本でいうと、大手私鉄の中古車両が地方鉄道で走り続けている感じ。ある意味では地元にいるみたいだ。

席がないのでデッキに立つ。ドアの内側には停車駅表示があった。Wien HbfとBudapest以外読めない!
ブダペストのKelenföld駅を超えたあたりでNISSANの看板を発見。心細さが薄れる。
ブダペスト東駅Budapest-Keletiに到着。荘厳な駅舎に夕陽が差し込んできた。
黄色に箱が券売機。ウィーン行きの国際線切符が買えないなと悩んだが、時間がもったいないのでいったんホテルへ荷物を置いて観光することにした。
ヨーロッパらしい頭端式ホーム
駅舎を正面から
駅舎の手前は現代的な地下通路で地下鉄と結ばれている
誰の銅像だろう?

次はブダペスト

オーストリア、ハンガリー巡見 (5/10) ザルツブルク

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ザルツブルク

ザルツブルクは映画『サウンドオブミュージック』で知られる街。映画を見ていなければ、ぜひ見てから行った方がいい。街並みのあちらこちらに映画のシーンを思い出す。

まずはホテルにチェックインして荷物を置いていく。身軽になったら街へお出かけ。

ザルツブルク駅の目の前にあるACHAT プラザ ツム ヒルシェンに宿泊
ツインのベッドは少々狭い。歴史を感じさせる落ち着いた部屋だ。
ザルツブルクの市内はトロリーバスが走っている。ホテルの受付で市内交通24時間券ザルツブルクカードを買っておいた。

街はきれい。お花畑があちこちにある。

まずはミラベル宮殿へ。このあたりは観光客でいっぱい。

大きな木の下にベンチが並び、人々の憩いの場として機能しているのがわかる。こういう公園が近所にあったら嬉しいだろうなあ。
『サウンドオブミュージック』に出てくる泉 
ホーエンザルツブルク城が直線上に見えて美しい。
ペガサスの正面側
ねこ?
藤のカーテンが淡い色の壁を彩る
噴水も手が込んでいる
入ってきたのと逆側から。中国人と日本人が多かった。
この日も天気が良すぎて暑い。アイスがとってもおいしい。

ミラベル宮殿の次は橋を渡ってザルツブルク劇場がある旧市街へ。歴史ある建物が並び、その中にはモーツァルトの生家もある。
Salzは塩、burgは城なので、Salzburgは塩の城という意味だ。塩の交易でこの街は大きく栄えた。

マカルト小橋。なぜ人は橋に錠をかけたくなるのか。
狭い街路の両側にかわいらしい鉄看板が掲げられている。
『サウンドオブミュージック』のミュージアム。入らなかったけれど、ここはきっと客が途切れないだろうなあ。

小腹が空いたので、地球の歩き方を読んでおいしそうな店を探す。込み入ったところにあるBalkan Grill Walterにようやくたどり着くと、同じく地球の歩き方を手に持った日本人観光客が並んでいた。

建物の中を通るので道がわかりにくい。
スパイシーでおいしいホットドッグ。

腹ごしらえも済んだところで、景色の良いところへ。ザルツブルク有数の景観スポットである現代美術館へ向かう。エレベータで崖の上に出ると、歴史地区を見下ろす展望台へ出る。

ザルツブルクの街並みといえばこの場所。写真を撮っていると、ちょうど教会の鐘の音が聞こえてきた。右端に見える劇場から、ホーエンザルツブルク城、大聖堂、ザルツァハ川とすべてが見渡せる。
ザルツブルク音楽祭の会場である劇場。『サウンドオブミュージック』の最後にも登場する。中に入るにはガイドツアー参加が必要。
モーツァルトの像。記念撮影する観光客が列をなす。
モーツァルト小橋。『サウンドオブミュージック』でも出てくる。
橋を渡ったところから振り返る。
川辺に寝そべる人々。気持ちよさそう。
もうひとつの景観スポットへ向けて階段を登る。
カプツィナーベルクからの眺め。夕日を浴びるお城が美しい。
近くで日本人の親子が夕焼けを眺めていた。幸せに形があるとしたら、こんな風に見えるのだと思う。
テラス席が気持ちよさそうだけれど、人がたくさん。どこも混んでいる。

ザルツブルク2日目。昼ごろにはブダペストに向けて出発したい。市街地は見て回ったので、ザルツブルクを見下ろすウンスターベルクにロープウェイで登ることを目指した。市街地から離れるが、ロープウェイ駅までのバスはザルツブルクカードの範囲。

ザルツブルク駅のバスターミナル。遠足のような集団がいる。ウンスターベルクまでの経路上には動物園やヘルブルン宮殿があり、多くの観光客がそこで降りて行った。
ロープウェイ駅に到着。天気が悪い。
アルプスの峰に一気に登れる、はず。
ロープウェイの運行状況の表示。山頂駅はくもりbedeckt 、強風starker Wind、展望 Fernsichtは中 mittelということ。
山頂駅は雲の中で良く見えない。残念。

1時間ぐらい待ったけれど、全く動く気配がない。不愛想な駅員に聞いても、風が強いから動かないんだ、まあ1時間くらい待ってみたらという回答。もう無理だと思ったので、ザルツブルク市街へ戻ることにした。
ここまで来て帰るだけでは残念なので、途中にあったヘルブルン宮殿に立ち寄ることにした。

ヘルブルンのバス停から。黄色い塀が目立つ。
宮殿の地図。建物まわりの幾何学的なお庭と、その向こうの広々とした草原がある。
宮殿の裏には「いたずら噴水」があってにぎわっているが、有料ツアーへの参加が必要。ゲートのおじいちゃんには、「ニーハオ」「アニハセヨ」とあいさつされた。日本人よりも中国人が多いんだろうなあ。
「もうすぐ17歳」が歌われるシーンでくるくる踊り回っていたガラスのパビリオン
ピクニックにちょうどいい感じ
建物周りは手が込んだ作りになっている。
噴水。手に持っているのは何かな?
こういうところは日本の公園みたい
凛々しいワンコ
どこまでも黄色い建物
バス停の向かいにある建物も黄色い。個人宅?壁にかかる緑のカーテンが美しい。

ザルツブルク駅行きのバスに乗車。ザルツブルクカードで乗れる。

案内表示もある連結バス。きれい。
バスからホーエンザルツブルク城。昨日見たのとは反対側。こちらから見るといかにも砦という感じ。
『サウンドオブミュージック』で出てくるノンベルク修道院

そろそろ昼食の時間。宿泊したホテルのレストランがおいしそうだったので、ホテルに戻る。

かわいらしいテーブル
ホワイトアスパラガスと生ハムのサラダ。5月はホワイトアスパラガスの季節。
Tiroler Gröstl アルプスはチロル地方の料理らしい。ジャガイモと肉を焼いたもの。

次はザルツブルクからブダペスト

オーストリア、ハンガリー巡見 (4/10) グラーツからザルツブルク

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

グラーツからザルツブルク

ここからはザルツブルク、ブダペスト、ウィーンと大移動しながら観光する。

Sバーンでグラーツへ戻る。Sバーンの近代的な車両と古いモニュメントの対比がおもしろい。
Sバーンのきれいで広い車内。奥の白いシャツを着たお姉さんが車掌さん。

グラーツでRailjetに乗り換え。アルプスの南側をなぞるように進み、ザルツブルクを経由してドイツまで行くらしい。

牛が放牧されている。アルプスのイメージ通り。
アルプスの峰々から花粉が降り注ぐ。花粉症が重たい私にとっては地獄のような光景だ。目が痛い。
きかんしゃトーマスに出てくるような転車場
非常に険しいアルプスの峰
ザルツブルク駅も設備が新しく、かなりきれい。
ザルツブルクからウィーンは国鉄だけでなく、Westbahnという私鉄も走っている。安いのが売り。Westbahnはウィーン西駅に到着する。
Westbahnは2階建て車両。水色の車体が目立つ。
ザルツブルク駅前

次はザルツブルク

オーストリア、ハンガリー巡見 (3/10) グラーツ

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

グラーツ

グラーツはオーストリア第2の都市で、工業が盛んな街だ。歴史ある街であり、旧市街は世界遺産に指定されている。近郊に住む友人を案内係に、今日はグラーツを観光。

14世紀、グラーツにはハプスブルク家の分家が居を構えた。15世紀に神聖ローマ帝国皇帝を輩出するにいたり、神聖ローマ帝国の首都となった。神聖ローマ皇帝がウィーンに移ったのちも、世界遺産に指定されているエッゲンベルク城 Schloss Eggenberg が築かれるなど、重要な拠点だあり続けた。
エッゲンベルク城には安土桃山時代の大坂を描いた屏風絵があるため、日本人観光客が多く訪れるらしい。時間の都合で私は行かなかったけれど。

現在のグラーツは自動車製造などの工業が盛んだが、グラーツに拠点を置くマグナ・シュタイアは製造開発を受託する業態なので、日本で名前が知られているわけではない。マグナ・シュタイアではBMW X3のような有名車も製造されていた。2019年に発表されたトヨタ新型スープラもマグナで製造されている
世間に知られた会社ではないが、分析機器メーカーの世界では有名なAnton Paar本社がある。

グラーツ駅。陽射しが暑い。ここからバスや路面電車が町中に伸びる。
路面電車は欧州でよくある大きさのもの。
グラーツのシンボルはユニコーン。あちらこちらで見られる。
マンホールにも。
遠くには世界遺産の時計塔が見える。
川の中にあるカフェ。ポケストップになっているらしく、現地のポケモントレーナーが集まっていた。
トルコ人兵士が埋め込まれた壁。グラーツはキリスト教圏とイスラム教圏と衝突する場所であり、オスマントルコの侵攻を防いだことを記念しているらしい。
昼ごはんは通りのカフェで。オーストリアのご飯は基本の量が多いので、軽食みたいなメニューで十分満腹になる。
八重桜?が咲いていた。5月というのに暑い暑い。
世界遺産にはナンバリング付き看板が掲げてある。schlossは城、bergは山や丘を意味する。つまり、Schlossbergは城のある山。かつては要塞が築かれていたが、ナポレオン戦争の結果、時計塔など一部を除いて破壊された。
時計塔とグラーツの街並み。近くの人の大きさと比べると、時計塔の大きさがわかる。
シュロスベルクの上からグラーツの街並みを見下ろす。良い天気。
かつての監獄は今やホールとして市民を楽しませている。
シュロスベルクへの道はいくつもあるが、時計塔の直下から階段がのびている。かなり急な階段なので、冬季は凍結のため通行できなくなる。
州庁舎とともに世界遺産でもある武器博物館。侵略からグラーツを守るための巨大な武器庫だった建物が、そのまま博物館になっている。
入り口に立つ大切なものを守っていない像。人気者。
近世ヨーロッパの武器がそのまま残っている。
カノン砲。昔遊んでいたCossacksを思い出した。

街歩きをするにはあまり暑く、歩き回って疲れてきたので休憩できる場所を探す。こういうときは、教会に助けを求めると良いらしい。

世界遺産グラーツ大聖堂。美しい建物の中を眺めながら、後ろの方で休憩する。

そろそろ時間的には夕方なので、グラーツの観光を終えて友人宅へ。5月のオーストリアは20時くらいまで明るいので、空の明るさをみて時間感覚がおかしくなる。

グラーツ駅からSバーンで移動。Sバーンは国鉄ではなく、シュタイアマルク州が運営している地方鉄道。国鉄と違うローカル線といっても、標準軌なので日本の鉄道車両より大きい。
ドイチュランツベルク駅。観光地ではなく、ただの田舎町である。
友人がお気に入りだというBlack and White man statue
このあたりの観光名所ドイチュランツベルク城。城はburgなので、ドイツ語でいうとBurg Deutschlandsberg。burgとbergの違いを覚えやすい。

田舎町なので遅くまで開いている店が少なく、さっそく困った。オーストリアっぽいものを食べたいと友人に注文したところ、街の食堂的なお店Mamarosaでヴィーナー・シュニッツェルをいただくことに。あまりにも肉が大きいので食べきれない。 オーストリアの食事は日本からすると一回の量がすさまじく多い。そして現地の人でも食べきれないらしく、シュニッツェルを容器に入れて持ち帰ることがよく行われるらしい。
オーストリアのビールは、赤、青、緑の3大メーカーが有名で、今回いただいたのは青のPUNTIGAMERだった。PUNTIGAMERはグラーツで作られており、グラーツ駅から醸造所までバスで行ける。

普通のヴィーナー・シュニッツェル。赤いのはケチャップではなくジャム。肉も大きければ、ポテトも多い。

次はグラーツからザルツブルク

オーストリア、ハンガリー巡見 (2/10) ウィーンからグラーツ

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

ウィーンからグラーツへ

ウィーンの観光もほどほどに、友人の待つグラーツへ。

オーストリアの言語はドイツ語なのだけれど、ドイツのドイツ語とは結構違うところがある。たとえば、挨拶の言い回し。ドイツでは (朝) Guten Morgen, (昼) Guten Tag, (夜) Guten Abendであるところが、オーストリアはいつでもGrüß Gott (グリュースゴット) で済む。店員さんにはとりあえずGrüß Gottと言う。ありがとうはDankeでドイツと変わらない。

オーストリア国鉄ウィーン空港駅。オーストリア国鉄はÖBB (ウゥベーベー), ドイツ語でFlughafen (フルクハーフェン) は空港、Wien (ヴィーン)はウィーン。英語だとVienna Airport (ヴィエナ エアポート)。

ヨーロッパの鉄道には改札がない。切符をあらかじめ買っておいて、車掌が車内で確認する。切符を持っていなければ、罰金を払うことになる。
ウィーン空港駅は地下2階にプラットホームがあり、地下1階の通路に券売機がある。英語表示にできるので、出発駅と到着駅を選んでクレジットカードで決済すれば切符が出てくる。もちろん現金でも買える。
ここではウィーン空港からグラーツ駅までの2等車切符を購入した。日本は指定席と自由席の車両が分かれているが、オーストラリア国鉄では分かれていない。座席の上にカードホルダーがあり、そこに指定席カードが入っていれば指定席、入っていなければ自由席である。自分の指定席にほかの人が座っていたら、自分の席だから移動するように声をかえる。

まずは普通列車でウィーン中央駅を目指す。15分。

ウィーン近郊の長距離列車は2014年に開業したばかりのウィーン中央駅 (Wien Hauptbahnhof) を発着する。Hupt (ハウプト) が中央 bahn (バーン) が鉄道 hof (ホフ) が駅。Hauptbahnhofはhbfとも略される。似たような言葉としては、広場のplaz (プラッツ) と合わせてhauptplatzが中央広場というものがある。

特急列車のRailjetでグラーツへ。この列車はチェコ国鉄の運行でプラハ発、グラーツ行きだった。

ウィーン中央駅の次はマイドリンク駅 Wien Meidlingに停車する。こちらの方が古い駅なせいか、人がたくさん乗ってきた。そのほとんどが遠足か山登りの格好をしており、次のWiener Neustadt Hauptbahnhofで降りて行った。アルプスでピクニックを楽しむのだろう。

ここから先はアルプス越えの区間になる。実は、オーストリア国鉄のこの区間ゼメリンク鉄道は世界遺産でありながら現役で使われている。初めてアルプスを越えた鉄道であるというのがその理由だ。

ゼメリンク駅で停車中。時間があれば下りて橋脚の写真を撮りたかった。
完成は1854年。駅にはゼメリンク鉄道の設計者であるカール・リッター・フォン・ゲーガの記念碑がある。

アルプスを超えると徐々に街になっていく。ウィーンやザルツブルクと比べて日本ではあまり知られていないが、グラーツはそれなりに大きい都市である。建物ばかりになってきたと思っていたところで、終点グラーツ駅 Graz hbfに到着した。

シーメンス社の機関車がプラハからグラーツまで列車をひっぱってきた。客車のドアにある”2″は2等車という意味。その下の自転車のマークは、自転車用の乗降口である。欧州では自転車でそのまま列車に乗れる。
グラーツ駅にも寿司の文字があり、いきなり異国情緒を損なわれた。大きな街なだけあって、日本食の店は何軒もあった。

次はグラーツ

オーストリア、ハンガリー巡見 (1/10) 羽田からウィーン

ゴールデンウィークにオーストリア南部の工業都市グラーツの近郊に住む友人を訪ねました。

  1. 羽田からウィーン
  2. ウィーンからグラーツ
  3. グラーツ
  4. グラーツからザルツブルク
  5. ザルツブルク
  6. ザルツブルクからブダペスト
  7. ブダペスト
  8. ブダペストからウィーン
  9. ウィーン
  10. ウィーンから羽田

日本、羽田からオーストリア、ウィーン

羽田空港からルフトハンザB747でフランクフルト空港へ。大型連休の前日ということもあり、日本人の団体観光客でジャンボジェットが満員。

羽田空港国際線ターミナルには日産リーフの大きなポスターが掲示されていた。
ルフトハンザドイツ航空のB747.ジャンボジェットに乗るのは初めて。
フランクフルト空港で乗り継ぎ。ゆりかもめのようなシャトルでターミナル間を移動する。同じ便の日本人だらけ。

フランクフルト空港の入国審査に並んでいるのは日本人と中国人ばかりだった。EU市民は自動ゲートで通れるのがうらやましい。
入国審査官は6人ぐらいいただけれど、一人やけにテンションが高い人がいた。こいつが曲者で、日本から団体ツアーで来たおじさん、おばさんに What’s up? だとか How’s it going? だとか、雑談を振ってくる。英語に疎い日本人に答えらえるはずもなく、まごつくのをニヤニヤしながら見ている嫌な奴だった。ポルトガル行きのおばちゃんが、行き先を尋ねられて元気よく「ぽぉるとがあーる」と叫ぶも、「ポォルゥトガアルウ?」とからかうように返すのを何度か繰り返していた。ポルトガル団体ツアーの添乗員の方はポゥチョガルのような発音を予め教えてあげてほしい。アクセントは最初の「ぽぉ」だ。最後の「あーる」ではない。
自分の番になったら何か言ってやろうかと思っていたが、別の大人しそうな兄ちゃんに当たった。「ウィーンに一人で行くのか?」と聞いてくるので友人が待っているんだと答えた。入国審査官ってやつは雑談から不審者を探しているのだろうか。

フランクフルト空港はルフトハンザの看板がたくさん。
ウィーンには現地時刻23時過ぎに到着。空港から地下道を通ってホテルまで歩いた。

空港から歩いていけるホテルがほかにないようで、深夜着の旅行客がチェックインに流れ込んだ。1時間近く並んだ気がする。「すごく待っているんだから、さっさとチェックインさせろよ」と叫ぶおばちゃん二人がチェックインカウンタを妨害しなければ、もっと早く済んだかもしれない。そんな中でも車いすの方が来たら誰も文句を言わずに先に通したのは文化の違いを感じた。

MOXY Hotelのチェックインカウンター。バーも兼ねている。
部屋はずいぶんきれいでおしゃれ

次はウィーンからグラーツ