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達磨山-西伊豆スカイライン-

厳しい寒さも和らいで、春の訪れを感じた2月下旬に、ふらりと西伊豆スカイラインの達磨山までドライブにでかけました。

一般道で神奈川県から静岡県に抜けるときに使いやすいのが道の駅山北の充電スポット。国道246号線から1kmほど離れています。急速充電器はJFEのRAPIDAS。蓄電池を内蔵することで、高速充電を可能にしているタイプです。この日は前に使用者が居なかったので、春の陽気も手伝って、ぐんぐん充電が進みました。

山北は人が少なくて自然を味わうにはもってこいの場所ですが、新東名ができて山北のアクセスが改善すると雰囲気も変わるかもしれません。

道の駅山北の良いのは、充電待ちの間に散歩したくなるようなロケーションにあることです。目の前には丹沢湖から下りてきた河内川が流れています。丹沢湖周辺がキャンプなどのアウトドアレジャースポットとして知られるように、河内川のもつ気持ちの良い渓流の雰囲気を味わえます。

特にこの季節は桜が彩を添えてくれます。道の駅と道路を挟んで反対側の階段を下ると、道路と川の間に桜がきれいな広場があります。ドライブやツーリング、サイクリングの立ち寄りスポットとして訪れる人がいました。

246号線を西へ進んで、御殿場を通り、三島へ。西伊豆スカイラインは標高が高いので、たくさん充電しておく必要があります。ちょうど道路の左手に静岡日産自動車(株) 函南店を見つけたので、充電に入りました。20分くらいして車の様子を見に行くと、ちょうど別のリーフが入ってきました。こちらは80%まで充電できていたので、充電を中断して出発。いいことした気分です。

山登りに備えて、山の直前で追加充電したいと思いローソン伊豆熊坂店へ立ち寄りましたが、こちらは先客あり。達磨山で食べるおやつと飲み物を買って出発しました。

急坂をどんどん上ると悲しくなるくらい電費が悪くなり、走行可能距離も短くなります。箱根に行った際に述べたように、リーフは直近の走行負荷が続くとどれだけ走れるかを算出して表示しているので、山登りの際に走行可能距離が短くなるのは見かけ上の変化です。山を登り切って平坦になったり、下りに入ったりすれば当然ながら走行可能距離は回復します。
それでもやっぱり心細くなるが人情というもの。達磨山の戸田駐車場に到着したときには胸をなでおろしました。このとき、走行可能距離が16kmまで低下していました。ローソンからここまではずーっと上り坂だったので、帰りは常に急な下り坂ですから、最悪でも電欠することはないと考えながら走っていました。エネルギー保存則ですね。
西伊豆スカイラインは達磨山のあたりが最も高いので、ここである程度の走行可能距離が残っていれば、土肥か大仁には下りられるはずです。

駐車場から眺めも見事なものですが、駐車場から30分も歩けば達磨山に上れます。実は西伊豆スカイラインに並走する伊豆山稜線歩道というものがあり、このあたりは登山道がしっかりと整備されています。駐車場から達磨山だけならスニーカーでも登れるくらいです。

達磨山のてっぺんからは、北に富士山、南に伊豆半島、西に駿河湾と壮大な景色が見渡せます。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

この日は、残念ながら雲が多かったので、富士山は時折かすんで見える程度でした。

ここから見る夕日はさぞ美しいかろうと思いつつも、寒くなってきたので帰ります。それもそのはず、達磨山の標高は1,000m近いのです。

駐車場からは戸田港が見下ろせます。

リーフで来た記念に。西伊豆スカイラインはドライブガイドの表紙に写真が使われていたりする場所なので、今度は晴れた日の明るい時間に来ていい感じの写真を撮りたいと思いました。

帰りにだるま山高原レストハウスから眺めた富士山。

帰りは日産プリンス静岡販売(株) 三島店で充電し、国道1号線で箱根を越えて帰りました。

日産リーフ中古車でも旅ホーダイZESP2が2年間無料になるようです

日産が旅ホーダイと称して、新車購入により2年間ZESP2の充電料金が無料になるキャンペーンを実施しています。
このキャンペーンが、中古車を新しく購入した方も対象にするようです。

中古車リーフご購入でも今なら2年間、充電台0円

中古車リーフの価格帯としては、エアコンの省電力化とバッテリー管理の向上で、私が乗っている初期型よりも格段に使いやすくなったと言われる中期型Gグレードでも150万円を切っている状況です。
2015年末に30kWhモデルが登場したこと、さらに2017年末にはフルモデルチェンジで大きく航続可能距離が伸びると予想されることから、24kWhモデルは航続可能距離で益々不利になります。そんな事情が価格を下げる要因でしょう。

電費に劣る旧型、バッテリーの劣化した中古車を購入する上で気になるのが、現実的な航続距離だと思います。
製造から6年が経過し、バッテリーの満充電容量が83%まで低下した初期型リーフに乗っている私の感覚では、一番きついのが冬の厳寒期です。このとき、充電率80%でエアコンを稼働させると、無充電で走れる距離は60~70km程度です。
自宅で充電できる方なら、毎日100%まで充電できるので。初期型で冬場にエアコンと使っても80kmくらい走れるでしょう。
バッテリーの劣化は、時間や走行距離に対して比例するのではなく、指数関数的に収束するので、すでに劣化しているバッテリーの劣化はそこまで大きくないことを頭の隅に置いておくと、少し気が楽になるかもしれません。実際、私が中古車を購入してから1年で累計走行距離は2万kmから3万kmになりましたが、バッテリーの容量は初期容量の84%から83%という変化でほとんど劣化が進んでいません。ほぼすべての充電が急速充電であるのにも関わらずです。

結局のところ航続距離が限られるのは変わらないのですが、使用条件によっては安価に中古車のリーフを買えることがありがたい方もそこそこいらっしゃることでしょう。

南房総 鋸山

東京から千葉県は南房総まで約100km。ドライブとしてはちょうど良い距離です。特に目的地を決めずに走り出して、途中でおいしい海鮮のお店を見つけました。

東京で友人と合流して日産ディーラー 墨田菊川店で急速充電、アクアラインを通って、館山自動車道の君津PAまで進みます。充電しながらお昼ご飯のおいしそうな店を探すと、ばんやなるお店を見つけました。漁協直営とは、おいしいに違いない。

おいしそうな料理ばかりでついつい何皿も注文してしまい、満腹になりました。

近くに鋸山があるので、腹ごなしがてら登ることにしました。

インドっぽい像があると思ったら、本当にインドのアショーカ仏教会から贈られたものでした。

山道は険しいですが、ふと横を見ると表情豊か観音様がいらっしゃいました。

ばんやのある南側の眺望

北側の眺望。高速道路が目を引きます。

西側、浦賀水道には今日もたくさんの船が往来しています。

帰りは君津PA海ほたるPAで急速充電して戻りました。

西丹沢ユーシン渓谷

北海道美瑛町の青い池の写真がMacの壁紙に採用されて話題になりましたが、関東にも美しい青い渓流があることが知られるようになってきました。神奈川県の西端、丹沢湖の上流に位置するユーシン渓谷です。

県立丹沢湖ビジターセンター駐車場、バス停(玄倉)があります。
玄倉バス停までは国道246号線から分岐して車で10分、東名高速の大井松田ICからでも30分ほどで到着します。2020年には新東名の山北スマートICが道の駅山北の近くに建設される予定なので、東京方面からアクセスが大幅に向上します。
玄倉バス停までは新松田駅または谷峨駅から富士湘南バスが出ています。

EVで行く場合は経路上にある道の駅山北の急速充電器がNCS対応で24h使えます。また、丹沢湖の上流にあるかくれ湯の里 元湯 信玄館にもNCS対応の急速充電器があります。東京側からなら東名高速の中井PAや大井松田IC付近の日産ディーラー、静岡側からなら御殿場IC付近の急速充電器が使いやすいでしょう。

玄倉バス停から林道ゲートまでは3kmほどの道のりです。林道ゲートの直前には駐車場のようなスペースがありますが、通行許可が必要なので、玄倉バス停付近から歩くことをお勧めします。

関東でアクセスが容易ということもあり、人もそこそこ来ています。ゲートの先ではたまに軽トラックで作業している方を見かけました。

ゲートを抜けてから1時間半ほど歩いたところに、ユーシンブルーを見られる玄倉ダムがあります。玄倉川を見下ろしながら延々と歩きます。

このあたりは岩が崩れやすいようで、所々に岩石が転がっていたり、洞門(ロックシェッド)や隧道(トンネル)が設けられていたりしました。危険な道であることに注意して進みます。

隧道の中でも印象的なのが、新靑崩隧道です。新靑崩隧道は2007年に落盤の恐れで通行止めになった靑崩隧道の代わりに建設されました。トンネル内で道が曲がっているので、途中で全く光が届かない範囲があります。現代社会ではまず出会うことのない漆黒の闇の中に身を置くのはなかなか貴重な経験です。本当に何も見えないので、スマホのライトに頼るのではなく、懐中電灯やヘッドライトを持って行くことをお勧めします。

古い隧道も現役で残っています。

道のりを進むほど、谷は深くなります。滝や湧水も見られます。

 

玄倉ダムに到着しました。ここは神奈川県企業庁が管理しているようです。ダム湖の水が特にユーシンブルーと呼ばれ、美しいエメラルドグリーンに輝いていました。直射日光が届く、もう少し早い時間に到着していれば、もっときれいに見えたことでしょう。やはり山に行くのは朝ですね。

ユーシン渓谷の水が美しい青色を呈する理由を説明しているWEBページは少し調べたところ出てきませんでしたが、おそらく美瑛の青い池と同じでしょう。汚染されていない河川の水に色がついて見えるのは、分子振動に由来する赤色領域の光吸収が水分子にあるのを別にすれば、水中に浮遊する微粒子で散乱された光によるものと考えられます。つまり、いい感じの大きさの微粒子がいい感じの量だけると、きれいに色づいて見えるわけです。ユーシン渓谷の岩石は崖崩れが起こるくらいには崩壊しやすいので、いい感じの微粒子ができたのだと思います。そんな微粒子が濁るほどはなく、でも色がつくほどは存在したということでしょう。まじめに分析すれば説明はつきますが、誰もやらないでしょうね(笑)。いや、いまはスマホで分光器を作れる時代なので、分光分析の知識がある親御さんが子供の自由研究に乗じて調べてくれるかもしれません。

2月の終わりでも、所々雪が残っていました。

土砂崩れ対策のネットにおもしろい形の氷柱ができていました。

帰り道にふと見まわしてみると、洞門の上や防護ネットの下から岩石がはみ出していました。実際に行かれる方は十分に注意を払って歩いてください。

 

2017/4/14追記
福島県は裏磐梯の五色沼の色については研究がありました。福島大学で調べているようです。

足柄峠

神奈川県と静岡県の境には、箱根から続く足柄山地がそびえたっています。足柄山地を越えて両県を結ぶのが足柄峠(標高759m)です。

標高が高いと位置エネルギーを獲得するために電気を消費するので、日産サティオ湘南 足柄店で十分に充電して出発。近くに日産のディーラーが2軒あるので、このあたりは充電で困りません。
なお、以前概算したように、多めに見積もってリーフで1,000m登るのに5.6kWh余分に必要です。電費が7.0km/kWhだと水平走行距離40kmくらいの電力量です。足柄峠の標高が759mなので、30km分くらい航続可能距離を確保しておけばよいでしょう。もちろん、理想的には位置エネルギー分は山を下るときに回収できるので、頂上に行くまでに電気が足りればいいわけです。

足柄峠の静岡側には足柄城址公園があります。箱根が東海道のメインルートになる江戸時代以前は、箱根峠を通るルートと並んで足柄峠を通るルートが東海道として機能していました。そんな要衝の地にあったのが足柄城です。

足柄城址公園には、富士山を眺められる素晴らしいベンチがあり、何人かが集まって。残念ながら富士山はてっぺんが雲の中に隠れていました。

静岡側に県道365号線を下ると、誓いの丘という富士山のビュースポットがあります。

足柄山地を御殿場まで下ったついでに、御殿場プレミアム・アウトレットで急速充電をしてみました。アウトレットから東名高速を挟んですぐの場所にある、主にバス用の駐車場の中に充電器はあります。充電中にアウトレットにも足を延ばしてみましたが、30分だと1周して帰ってくるだけで終わってしまいます。買い物をするなら隣の普通充電器を使う方がいいでしょう。

近くの急速充電器道の駅 ふじおやまの様子も見てきました。出力が小さい、NCSに介入しておらず窓口で支払いが必要、窓口が空いている日中しか使えないなど利便性が低い急速充電器です。ないよりはマシですが。

 

このあたりは箱根、足柄、丹沢、富士と山がちで、かつ海も近いのでトレッキングをするのには向いているように思いました。

 

城ケ島灯台と小網代の森

暖房で電費が大幅に悪化するリーフでの遠出は暖かいところが良いでしょう。

春が南からやってくるとすれば、神奈川県の最南端、城ケ島が最も春に近いはず。

東京の友達と阪急大井町ガーデンで待ち合わせ。駅に近い大型商業施設に急速充電器があると、EVの充電と待ち合わせが同時にできるので便利です。待ち合わせをしたうえで、ナビや音楽の設定をしていると、すぐ30分くらい経過します。

大井町から城ケ島までは約80km。首都高湾岸線で高速走行するとはいえ、途中の充電は要りません。必要になっても大黒PAか横須賀PAで充電すればいいでしょう。三浦半島はコンビニに急速充電器が設置されている数が多いので、電欠しにくい地域です。

城ケ島の西端に駐車場があり、城ケ島灯台までは歩いてすぐです。

城ケ島の海岸では、地層が板のように突き出した独特の地形を見ることができます。

そして、太平洋のコバルトブルーの向こうには伊豆半島も。

海岸から階段を上ると城ケ島灯台があります。

偶然、公開日でした。万国旗で飾られています。

城ケ島灯台が建てられたのは明治3年(1870年)。日本で5番目の西洋式灯台です。当時の建物は関東大震災で破壊され、現在は稼働しているのは2代目の建物です。

灯台の中では海上保安庁の方がパネルで説明。多くの他人でにぎわっていました。外では制服を着て記念撮影できるコーナーもありました。

灯台のレンズ。遠くまで光を届けます。

灯台の上からの景色は格別です。東側は房総半島がよく見えました。

城ケ島灯台の近くには食事処が何軒か並んでいます。今回は階段の目の前にある中村屋に入りました。

 

城ケ島から北へ6kmほど行ったところに、やけに広い森があります。ここは小網代の森といって、海岸から源流域までが自然状態で残されている貴重な土地です。木道が整備されていて、自然散策できるようになっています。横浜から1時間、キャベツ畑で埋め尽くされた三浦半島にこんな場所があるんですね。

小網代の森 – Spherical Image – RICOH THETA

小網代の森を出るとまわりはキャベツ畑。三浦大根の畑もありました。

三浦半島の急速充電器で特に使いやすいのがファミリーマート 三崎口店です。三崎口駅の目の前で、主要な道路上にあるので城ケ島や油壷など南の方に行くのに便利です。この日も先客がありました。

この後は横須賀温泉 湯楽の里へ。普通充電器が無料で使用できます。施錠されているので、駐車してからフロントへ申し出て鍵を借ります。温泉でゆっくりしている間に充電も進みます。

せっかく横浜方面へ来たので、日産グローバル本社で急速充電。ここは24h利用できる上に、横浜駅と歩道橋でつながっているので、待ち合わせにも便利です。東京で合流した友人とはここでお別れして、それぞれの帰路につきました。

 

 

2017年2月

2月の走行距離は864kmでした。

電費が6.3km/kWhで1月から改善しました。
晴れた日の昼間は暖房が要らず、暖房の使用時間が減ったことが原因でしょう。
季節と電費の関係は、昨年と同じような傾向です。

月額2,699円のEVSPに対して、ガソリン123円/Lとして燃費39.4km/Lと同等です。

急速充電回20、普通充電1回(東京駅八重洲パーキングにて)

少し暖かくなったので遠出を2回しました。